中学受験の面接は参考程度!『素直にこたえること』が最大のコツ

海辺のイス

関東だけでも50ほどの中学校が面接試験を実施します。人気の高い慶應系列の中学校や、桜蔭中学校、フェリス女学院中学校などでも実施されるので、しっかりと準備をしたいですよね。

面接時間はは約5分程度と短いところがほとんどであるため、子どもは「なんとかなる」と思いがちです。実際は受験当日で精神的に追い詰められていたり、筆記試験後で舞い上がっていたりすることもあります。

落ち着いて面接に臨むためには、正しい知識で事前に練習を積むのが効果的です。筆記の勉強とは違い、親が主導で準備して指導してあげましょう。

面接は参考程度

筆記試験は「優秀な生徒の選別」が目的ですが、面接の目的は違います。嫌な言い方になりますが、面接では「問題のある生徒(家庭)かどうか」が見られています。

極端な例ではありますが、ボロボロの服とカバンの生徒がいたら経済的に通いきれないかもしれないと感じるでしょう。暴力的で挑戦的な生徒には風紀を乱すと感じるかもしれません。

筆記試験では分からない生徒の人柄を、実際の対話で見ていくわけです。もちろん短い時間なのでそれほど深く知ることはできませんが、違和感や不安感くらいは分かります。

逆に言うと面接試験はある程度問題なく受け答えができればOKということです。特別大きな問題がなければ大丈夫という、参考程度の試験なのです。

基本的な受け答えは準備しておく必要がありますが、やはり中心になるのは筆記試験です。優先順位を間違えないようにしましょう。

面接の種類と流れ

面接試験には「個人面接」と「グループ面接」があります。どちらも基本的な流れは変わりません。

  1. 入室
  2. 個人確認
  3. 質問
  4. 退室

入室と退室は「失礼します」の一言とお辞儀を忘れなければ大丈夫です。

個人確認は名前と受験番号の確認で、自分から言うときと試験官から確認されることがあります。省略されることもあるようです。

グループ面接での質問

グループ面接は5人程度の生徒が同じ部屋で一度に質問をされます。

質問内容は学校ごとに特徴があり、たとえば女子学院中学校ではグループで話し合って何かを決めるというタスクが課されたという話もあります。

ただそれは一部の話。多くは同じ質問を全員にして答えを比べたり、それぞれに別の質問をしたりして進めていきます。答える内容が重複することもあるので、個人面接以上のプレッシャーが予想されます。

準備しておきたい4つの質問

必須質問4

個人面接でもグループ面接でも聞かれることの多い質問を4つに絞りました。実際何が聞かれるかは分かりませんが、準備しておくと安心できます。

出願時に提出した書類から質問をされることもあるので、出願書類はあらかじめコピーをとっておくと安心です。

志望理由

どの学校でも聞かれるであろう質問です。高校や大学の面接でも聞かれますよね。

子どもに任せると、明らかにマズい答えをしてしまうことが多い質問でもあります。正直なのは良いことですが、「偏差値の高い中学校だから」「付属校だから」「近いから」というのは避けましょう。他の学校でも良いと思われてしまいます。

手堅いのは「教育理念」や「教育方針」から考えることです。学校のHPやパンフレットなどで知ることができますが、子どもには少し難しいと感じるかもしれません。まずはじっくり読んで理解をすることから始め、自分の言葉で説明できるように準備します。

部活動や校風、文化祭の様子なども志望理由になります。最難関校とも言われる麻布や武蔵の自由な校風は志望動機として使いやすいフレーズです。浦和明の星中学校の百人一首部(競技かるた)など特徴のある部活に興味があるというのも志望理由になります。

志望理由は人それぞれで正解はありませんが、少なくとも深く聞かれて困らないものを準備しておきましょう。

最近読んだ本

読書をしていることが前提で質問されます。普段読まない子も1冊くらい読んでおく、もしくは前に読んだ本を改めて流し読みしておくと良いです。

本のタイトルや著者名はもちろんですが、タイトルを聞いて終わりと言うことはまずありません。あらすじや印象に残ったシーンも言えるようにしておきましょう。

ちなみに国語で出る物語の代表格、重松清さんの著書はほかの生徒と被る可能性が高いです。しっかりと読んでいれば別ですが、そうでなければ避けた方が良さそうです。特にグループ面接では回答を比べられてしまうので避けた方が無難かもしれません。

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気になるニュース

最近のニュースについて、理由も含めての質問です。

必然的に年末年始のニュースを挙げることになるため、重複も少なくありません。2017年の1月はアメリカでトランプ大統領就任と言うビッグニュースがあったため、ほとんどの生徒がそれを答えたのではないでしょうか。

ただ、政治や経済のニュースは質問されたときに答えられるかどうかが不安です。たとえば先ほどの大統領就任の場合、日米関係やアメリカの雇用問題などについて質問されることが考えられます。

得意分野のニュースを答えた方が、精神的にも落ち着いて受け答えできます。スポーツやエンターテイメントでも社会的なものなら構いません。ニュースの大きさではなく、自分とニュースの距離を考えて選ぶのがオススメです。海外で活躍する日本人や困難を乗り越えて成功した人という切り口で考えると思い浮かぶかもしれません。

普段から新聞やテレビ、アプリなどで情報を集めておきましょう。

通学経路

意外と答えられないのが通学経路です。家から中学校までのルートを説明するのですが、中学校の最寄り駅が言えなかったり電車の乗り換えが分かっていなかったりします。

細かすぎてもおおざっぱすぎても分かりにくいので、自宅の最寄駅から中学校の最寄り駅までの乗換ルートくらいがちょうどよいでしょう。全体でかかる時間も言えるようにしておきます。

通学時間が1時間を超えると、毎日通学できるのかという心配が出てきます。早く起きるための工夫などを聞かれるかもしれません。

併願校、実技など気になる質問

面接TIPS

塾講師時代に受験生やその保護者さんから聞かれた質問に答えていきます。気になることがあれば、さらに追加していきますね。

志望校・併願校の答え方

面接官

合格したら入学しますか

困りますよね。第一志望なら良いのですが、第二志望や滑り止めだと正直に言っていいものか迷います。

まず知っておきたいのは、面接官は各校の偏差値レベルや受験日程を知っているということ。特に併願校や上位校の日程はしっかりと把握しています。

一般に中学受験で第一志望しか受験しないということは稀です。ほとんどが併願校をいくつか考えています。ですから併願校を聞いてくることもあるのです。

第一志望でない中学校で聞かれた場合、困ってしまいますよね。子どもにウソはつかせたくないし、どうしたら良いのか。そんな悩みを解決する便利な言葉があります。

ハルカ

決めかねています

今悩んでいるとすることで、悪印象を与えずに切り抜けられます。併願校も素直に答えられるので、パニックになりません。

もちろん自分のなかで第一志望と同じくらい行きたい気持ちがあるのであれば、「第一志望です」と言ってしまってもOKです。

実技試験はどうするか

学校によってはスポーツなどの実技試験を課すところもあります。慶應の体育実技が有名ですね。

神戸女学院中学校のように点数化されているところもありますが、基本的に実技テストは実技の良し悪しよりも取り組み方を見られています。

指示への対応、待っているときの姿勢などを見ているのです。身体能力で決めるということではありません。

在校生の見せるお手本を無視して目立とうとしてはいけませんよね。待ち時間に私語もダメです。そういったところに気を付けるようにしましょう。

親族が卒業生だと有利なの?

結論から言うと、有利です。ズルいと思われる方もいますが、私学では仕方のないことです。

といっても、単純に親族が学費面で学校に貢献したからという話ではありません。私学は学校ごとに方針が大きく異なります。力を入れている分野や宗教色といった、学校の方針に理解があるかどうかを重要視しています。

親族が卒業生なら少なくとも学校の方針には理解があると分かります。筆記試験が合否を分けるのは当然ですが、多少加味されるのは、そういう意味では当然なのです。

もし親族に卒業生がいるなら、自然な形で伝えましょう。

宗教への理解

キリスト教や仏教など、宗教色が色濃く出る学校の場合、面接で触れられることもあります。逆に自分から言った方が良いものかと悩まれている方もいらっしゃいます。

宗教に関する質問は難しいのですが、とにかく「無理はしない」というのが大前提です。面接相手は中学校の面接官であって宗教家ではありません。面接のために聖書を読んだり、神社仏閣へ行く必要はないのです。

宗教への知識がなければ「これから勉強していきます」と言いましょう。本やネットで得た知識を披露するのはNGです。

信者獲得のための面接ではありません。子どもには無理させず、素直に答えさせてくださいね。

まとめ

たくさん練習しても、実際にどんな質問をされるかは分かりません。筆記試験が優先なので、面接に大きく時間を割くわけにはいきません。

もし答えに詰まることがあれば「分かりません」と素直に言うことを徹底させてください。言葉を出さずにいるのは印象が悪いです。

試験官が見たいのは知識ではなく人柄。最終的には素直な受け答えが一番です。当日の緊張とパニック回避のため、適度に練習をしておいてくださいね。

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