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中学受験に出る四字熟語の覚え方と勉強法!始めに覚える基本10語も紹介

四字熟語

四字熟語が好きという人もいますが、多くの子どもにとっては難しくて頭を抱える分野です。

特に漢字が苦手な子どもにとって、四字熟語は大嫌いな分野。漢字が4つも並んでいるのですから当然ですよね。そういう子に限って参考書を目で追うだけの勉強をしているので、点数も伸びず余計に嫌悪感を募らせます。

国語の知識は基本的に暗記はしません。まずは意味や使い方を理解し、反復練習で覚えこみます。

覚え方は3ステップ

覚え方3ステップ

四字熟語は、言葉と意味をセットで丸暗記しようと思うと挫折します。一つや二つならまだしも、何十とあるのですから、丸暗記では太刀打ちできません。

『分解 ⇒ 理解 ⇒ イメージ』の3ステップで、じっくりと取り組みましょう。

1.熟語×2に分解

四字熟語とは一括りにしていますが、元は漢字を四つ重ねたもの。そして多くの四字熟語は、二字熟語を二つ重ねたものです。

たとえば『一石二鳥』。これも『一石』『二鳥』と2つに分けることができます。

熟語に分けると意味が浮かび上がってきます。一石で二鳥を得る、と考えると、文字を見るだけで自然とイメージがわきますよね。

2.意味を理解

一石で二鳥を得る、だけでは他の文脈で使えません。四字熟語には幅広い文で使える汎用的な意味があります。

一石 = 1つの労力
二鳥 = 2つの利益

⇒ 1つの労力で2つの利益を得ること

熟語に分解してから意味を聞くと、すんなり入ってきませんか。四字熟語から直接意味を見ても、子どもにはなぜそうなるかが理解できません。国語嫌いならなおさらです。

なかなか言葉が覚えられない子には、丁寧に意味を説明し、思い出すきっかけを作ってあげましょう。イラストや漫画で覚えるのもいいですね。

意味が一度入れば四字熟語を見るだけで、意味を思い出せるようになります。長く使える知識になるのです。

3.状況を具体的にイメージ

ダメ押しで伝えてあげたいのが、実際に使われる場面のイメージです。たとえばどんな状況のことを言うのか、分かりやすい例を挙げられればダメ押しで印象に残せます。

実際に授業では、その場にいる生徒や教師を使って例を出すこともあります。インパクトのある例を作れると、生徒たちは一瞬で意味を完全に理解してくれます。

一石二鳥なら、テーマパークの前売り券を例にすると分かりやすいかもしれません。前売り券を買えば割引も受けられますし、当日並ばずすぐに入場することもできます。

1つの労力で2つの利益(利点)という意味が分かるだけでなく、身近でイメージしやすい例であることが大切です。

テストでの問われ方

中学受験の四字熟語では『四字熟語を使って自分で文を作る』レベルを求めてはいません。正しく読み書きができるか、意味が分かるかを問われます。

四字熟語の読み方には、熟語には見られない特殊な読みをすることも多々あります。

間違えやすい読み方の例

 千差万別 (せんさばんべつ)
 大器晩成 (たいきばんせい)
 一念発起 (いちねんほっき)
 主客転倒 (しゅかくてんとう)
 玉石混交 (ぎょくせきこんこう)

もちろん漢字を正しく書けるようになることも重要です。語彙としてではなく、漢字の問題として出ることも多いのです。

漢字を間違えやすい四字熟語については「漢字を間違えやすい10の四字熟語!中学受験では意味を覚えれば大丈夫」も参考にしてみてください。

言葉と意味を結び付けられるように

言葉と意味をつなぐ
読解問題の一部としては、『言葉⇒意味』『意味⇒言葉』という出題が目立ちます。

本文中に出てきた四字熟語の意味を選ばせたり、傍線部にはどんな四字熟語がふさわしいか考えさせたりという問題ですね。

選択肢には敢えて見たこともないような四字熟語を入れていることも。消去法で逃げようとしても、まったく分からない四字熟語のせいで選びきれなくなります。さすが中学受験、一筋縄ではいきません。

なんとなくの知識では、選択問題でも点はとれないということです。

勉強法 ~繰り返して定着を

理解したらくり返す

テストでの問われ方から、じっくり向き合うことが重要だと分かります。

まずは意味をしっかり理解しましょう。上に挙げた3ステップの覚え方で、一旦頭に入れます。

これで完璧に覚えられればいいのですが、たいがいそうはいきません。一度で覚えられるなら苦労はしませんよね。

きっとすぐに忘れてしまいます。でもそれで良いのです。一度でもしっかりと頭に入れば、次からはちょっとしたきっかけで思い出すことができます。

理解したら、繰り返し問題を解いていきましょう。必ず書いて練習します。参考書を見ても覚えることはできません。参考書は分からないことを知るためのもの、思い出すためのものです。覚えるためのものではありません。

四字熟語はひたすら問題を解いて叩き込みます。アナログで前時代的と思われるかもしれませんが、結局これが一番の近道なんです。

ただし、1回に100問やっても効果はありません。1回20問を5回に分けて勉強します。少しずつ何度も解く。分からないものは参考書を見直す。繰り返していくことで少しずつ定着していきます。

始めに覚える基本の四字熟語10

基本の四字熟語

四字熟語が特に苦手な子でも、絶対に覚えて欲しい基本中の基本である10語を紹介します。覚え方の3ステップも添えるので、ぜひお子さんの定着度を確認してみてください。

一石二鳥 (いっせきにちょう)

熟語:『一石』で『二鳥』を得る
意味: 1つの労力で2つの利益を得ること
例:漢字の勉強をしたら、国語だけでなく社会の偏差値も上がることありますよね

四字熟語の代表選手と言えるでしょう。言葉は知っていても意味はあいまい……となっていないか確認してみましょう。

類語に『一挙両得』、対義語に『二兎を追うものは一兎をも得ず』などがあります。

一長一短 (いっちょういったん)

熟語:『一長』と『一短』がある
意味:良いところも悪いところもある
例:スマホは勉強にも便利ですが、すぐに遊んでしまうというデメリットもあります

長い、短いというのが、長所と短所を表していることに気づかせましょう。漢字1文字で表す意味を知っておくのは、いろいろな場面で役立ちます。

類語に『利害得失』があります。長短、利害の表すものがほぼ同じであることに注目です。

三日坊主 (みっかぼうず)

熟語:『三日』だけの『坊主』
意味:すぐ飽きて長続きしないこと
例:受験勉強の計画を立てたのに数日で諦めてしまうことです

三日というのが短い期間を表します。子どもは漢字を鵜呑みにしてしまうので、何を表しているかを教えるのが大切です。

類語に『意志薄弱』があります。

四苦八苦 (しくはっく)

熟語:『四苦』も『八苦』もある
意味:さんざん苦労すること
例:四字熟語の読み方も漢字も意味も覚えるのに苦労します

四字熟語の勉強に苦しんでいる状態を表すのにピッタリです。苦しむよりも苦労する、大変だというイメージを持たせましょう。

類語に『七難八苦』があります。

七転八倒 (しちてんばっとう)

熟語:『七転』して『八倒』する
意味:痛み、苦しみで転げて倒れること
例:足の小指を強く打ったとき、痛くて暴れる様子です

漢字から状況が想像できます。意味は知らなくてもイメージできそうですよね。

十人十色 (じゅうにんといろ)

熟語:『十人』には『十色』がある
意味:人の好みや考えはそれぞれ
例:どんなに仲の良い家族でも友達でも好みは違います

読解でもよく出るテーマですね。全員が同じでなくても良い、個性を尊重するといった文脈に使われます。

類語に『三者三様』があります。

以心伝心 (いしんでんしん)

熟語:『以心(心で)』『伝心(心を伝える)』
意味:言葉はなくても、思いは心で伝わる
例:信頼し合う親友やパートナーは、何も言わなくても思っていることが分かります

『以』という漢字が表すのが『以て』、つまり『手段(~を使って)』であることを知っておきましょう。中国由来の四字熟語やことわざ、硬い文章などで見ることがあります。

単刀直入 (たんとうちょくにゅう)

熟語:『単刀』で『直入(直接入る)』
意味:前置きしないで本題に入ること
例:夏休み直前の校長先生の話で、天気やニュースの話をせずに「夏休みは健康に楽しく過ごしましょう」と始まること

単刀直入な話し方と前置きの長い話し方を比較してみせると、子どもはすっと理解します。

弱肉強食 (じゃくにくきょうしょく)

熟語:『弱肉』を『強食』する
意味:弱いものは強いものに支配される
例:虫は小鳥に食べられて、小鳥は大きな鳥に食べられて……

食物連鎖をイメージすれば、意味はすぐに理解できるはず。人間の力関係にも当てはめられることを知ると読解で使える知識になります。腕力だけでなく権力や知力にも使えるのです。

正々堂々 (せいせいどうどう)

熟語:『正々』と『堂々』としている
意味:ひきょうでない、立派な態度の様子
例:武器を使わず一対一、せーのの合図でケンカする

運動会の宣誓などで聞いたことがあるはず。正しく堂々と、と考えると分かりやすいですね。

まとめ

四字熟語は最初に意味を覚えるところが重要です。意味を理解しないまま何度も書き取りをしたところで、子どもの頭には外国語と同じ。なんとなく程度の知識になるだけです。

まずはしっかり意味を覚えて、それから繰り返し問題を解いて定着させます。すぐに忘れてしまうのは当然のこと。覚える忘れるを繰り返して、受験時まで少しずつ知識を増やしましょう。

語彙は何度も思い出すとより記憶に残ります。定期的に問題に接する機会を作りましょう。学校などのテストで範囲に入っていれば自然と勉強するでしょうが、そうでないときも4,5年生なら月に1度は問題に向かうのがオススメです。

読解などで出てきた四字熟語は必ずチェック。知らないものは意味を調べておくことで、のちの勉強につながります。

四字熟語が苦手にならないよう、早いうちから少しずつ身につけていきましょう。

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