中学受験の故事成語は12語だけ!苦手な子にも分かりやすく解説

中学受験の参考書には故事成語がずらっと並んでいます。

親としては書いてあるなら全部覚えさせたくなりますが……苦手な子にとっては、そんなにたくさん覚える気になれないんですよね。

ということで、元塾講師の視点から必須の故事成語を12語まで絞りました

4,5年生で5つずつ、6年生で2つ。全部で12語です。

全量が分かればモチベーションを保ちやすくなりますよね。あとは覚えていくだけです。

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覚え方は『由来』と『漢字の意味』で

故事成語は由来と漢字

複数の故事成語を並べて「意味を記号で選べ」というような設問で受験問題になることはほとんどありません。意味を書かせることもないでしょう。

故事成語は、読解長文の中で理解の助けとなるものです。

だからこそ、だいたいの意味が分かっていれば対応が可能です。

自分で使えるようになるのはもっと難度が高いので後回しで良いでしょう。

覚え方のポイント

由来をストーリーで知る
漢字の意味を理解する

故事成語はその名の通り、「故事」から「成」る「語」です。

言葉ができるきっかけの出来事(故事)を知ることで、言葉のイメージを頭に入れることができます。言葉と意味とを丸暗記するより、ずっと頭に残ります。

もうひとつの重要なポイントは漢字単体の意味です。

残念ながら子供は気にしていません。大人からすれば「漢字で分かる」というものも、子供からすれば首をひねってしまうことが少なくありません。

漢字は、言葉の意味を思い出すきっかけになります。

漢字ごとに意味を理解すると、言葉の意味を覚えずともするっと意味が分かるようになります。丸暗記は非効率的なんです。

4年生で覚える必須故事成語5つ

4年生

由来は、子どもにも伝わるようシンプルなものにしました。例は子どもたちに身近なものを選びましたが、子どもに合わせてアレンジするともっと分かりやすくなります。

正確であることも大事ですが、まずは全体像を理解するために分かりやすさを重視して解説します。

矛盾 (むじゅん)

何でも貫く矛(武器)と何でもはね返す盾(防具)を売る商人がいました。お客さんに「その矛でその盾を突いたらどうなりますか?」と聞かれて、商人は困りました。

なぜなら、必ずどちらかが嘘になってしまうからです。

漢字:何でも貫くと何でも防ぐ
意味:つじつまが合わない
例:「節電」と言ってテレビを消したのにスマホでゲームをしている。

蛇足 (だそく)

蛇の早書きを競っていたとき、早く書き上げた人が暇になってしまったので、足を書き足しました。すると、「蛇に足はない」と言われて失格になってしまいました。

漢字:に余計なをつけた
意味:無駄なもの 余計なもの
例:おいしい鍋に入っている大嫌いなニンジン。

漁夫の利 (ぎょふのり)

鳥が貝を食べようとしていますが、貝は抵抗しています。そこへ漁師がやってきて鳥と貝を捕まえました。漁師が1人で得をしました。

漢字:漁夫が一人でを得た
意味:争っているすきに、第三者が利益を得る
例:兄弟で1つのケーキをどう分けるか争っていたら、母が食べてしまった。

呉越同舟 (ごえつどうしゅう)

呉という国と越という国は敵同士。そんな国の人たちが同じ船に乗り合わせたら雰囲気は悪いはず。でももし嵐が来たら、協力するでしょう。

漢字:敵同士のの人がに乗る
意味:仲の悪いもの同士が同じ場所にいる。それでも、必要なら協力する
例:ケンカしている母と祖母が同じ車に乗っている 。

五十歩百歩 (ごじっぽひゃっぽ)

王が政治に悩んでいた時、孟子という学者は「戦場で50歩逃げた人と100歩逃げた人はどちらも同じ」と言いました。「政治も、隣の国より少し良い程度では変わらない」と伝えたかったのです。

漢字:五十歩百歩もほぼ同じ
意味:少しの違いがあっても本質はほぼ同じ
例:30点も20点も、出来なかったことに変わりはない。

5年生で覚える必須故事成語5つ

5年生

5年生では、聞きなれない故事成語が増えます。由来や例から、まずはイメージで覚えましょう。

杞憂 (きゆう)

杞という国に心配性な人がいました。「もし空が落ちてきたらどうしよう」と考えて、ごはんも食べられないくらいに心配をしたということです。心配し過ぎですよね。

漢字:の国の
   ※憂い=心配・不安
意味:余計な心配
例:テストで折れたら困るからと鉛筆を10本持っていく。

背水の陣 (はいすいのじん)

ある武将が大きな敵と戦うとき、わざと背後に川のあるところを選びました。「逃げられないから全力で戦うんだ」と強い気持ちを持ったことで、見事に勝利しました。

漢字:のあるところにを作った
意味:失敗できないところに自分を追い詰めて戦う
例:漢字テストで80点以下ならお小遣いを半額にする、と母に言って勉強を頑張る。

四面楚歌 (しめんそか)

楚という国の武将が、敵に前後左右を囲まれました。そのとき楚の国の歌が敵の中から聞こえてきたので、仲間はみんな敵に降伏したと思って絶望しました。

漢字:四面からが聞こえてきた
意味:周りを敵に囲まれて孤立している
例:教室で「賛成」と手を挙げたのは一人だけ。周りはみんな「反対」だった。

推敲 (すいこう)

ある詩人が作品に使う言葉を「推す」にするか「敲く」にするか迷っていました。結局、別の文学者のアドバイスをもらって「敲く」に決めました。

漢字:のどちらがいいか
意味:文章や言葉を何度も練ること
例:「今日」と「本日」、手紙に使うのはどちらが良いかなぁ。

蛍雪の功 (けいせつのこう)

青年が2人、官吏(国家公務員)になるため勉強していました。2人ともとても貧しかったので、灯に使う灯油を買うことができませんでした。そこで1人は蛍の光を、1人は雪明かりを使って勉強をしました。

漢字:で成した
意味:苦労して勉学に励む
例:節約してアルバイトをして大学受験をする。

6年生で覚える必須故事成語2つ

6年生

6年生が覚えるのは2語と少なくしました。4,5年生で学んだものも合わせて12語。

今まで覚えたものを忘れないよう、こまめに確認しておきましょう。

漢字の読み方も正確に。四字熟語になっているものは漢字も書けるとさらに良いですね。

画竜点睛 (がりょうてんせい)

ある画家がお寺に4頭の龍を書きましたが、「目を書くと竜が完成して飛んで行ってしまう」と言って、わざと目を書きませんでした。でも周りの人々が非難するので、2頭だけ目を書きました。すると目を書かれた2頭の竜は、本当に天へ昇っていなくなってしまいました。

漢字:睛(目)画(書)いた
意味:最後の大切な仕上げ
例:画家が絵を描いたときのサイン

竹馬の友(ちくばのとも)

ある政治家がライバルに「彼と私は幼い時、一緒に竹馬に乗った。でも私の竹馬を拾って乗っていたから、私は彼よりも上なのだ」と言いました。幼なじみということだけでなく、上下関係を表すためでもあるエピソードですね。

竹馬は竹で作られた遊び道具ですが、日本の竹馬(たけうま)とは少し違うものです。

漢字:竹馬で遊んだ
意味:幼いころからの友達
例:子供のころ、一緒にサッカーをした友達

まとめ

故事成語は、見て分かるようになればOKです。自分で使える必要はありません。

だからこそイメージで大体の意味が理解できるように、ストーリーや例を使って一度頭に入れることが大切です。

単語帳で言葉と意味を丸暗記する方法は、すぐに忘れて身につかないためオススメできません。

ある程度頭に入れたら、ことわざや慣用句とまとめて問題形式での復習を繰り返していきましょう。

ハルカのアイコン画像ハルカ

3年間で12語なら楽勝ですよね!

国語が苦手なお子さんも、やる気を出してくれると思います。お試しください。

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