中学受験においても四字熟語は大切です。
知識問題で必要になるだけでなく、読解でも役に立ちます。
漢字が並ぶ四字熟語は苦手意識を持ちやすい分野です。
苦手意識を作らないために、覚える数を決めてゴールを明確にしましょう。
![受験までに四字熟語80](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/02/499bdb41c18173a5fa595eafcf8e0cd5.png?resize=600%2C315&ssl=1)
私は進学塾での指導経験から、中学受験までに最低限覚えたいのは80語だと考えています。
3年生までに10語、4年生で30語、5年生では25語、そして6年生ですべての復習をしながら新たに15語というペースです。
無理のない範囲で最大限効果を発揮できる量を設定しました。
6年生の後半は総復習時期ですが、1年間で15語なら夏までに覚えられますよね。
夏からは80語の復習をしていけば受験で力を発揮できる知識になります。
元塾講師の経験からまとめた「6年生で覚えるべき四字熟語15」を紹介します。
![弧を描く色鉛筆](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/01/30dd533ec687961e520a8411ce50403f.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)
![カラフルな色鉛筆](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2018/11/plush-design-studio-483666-unsplash.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)
6年生がまず覚えるべき5語
![6年生がまず覚えるべき四字熟語](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/02/c296b6423f6603df9518c1ae07cd8444.png?resize=600%2C315&ssl=1)
油断大敵
【意味】油断は失敗のもとだから大きな敵だ
油断は大きな敵、と読んで字のごとくの意味です。
「敵」という漢字を書き間違えることが多いので気をつけましょう。
一望千里
【意味】広々として見晴らしが良い
「望」は「遠くを見る」という意味を持っています。
「千里」は約4000㎞で、遠くまで見渡せるという意味になります。
創意工夫
【意味】考えて、新しい方法を見つける
「創」には「新しいことを考えて生み出す」という意味があるので、考えて工夫して新しい方法を見つけるという意味になります。
古今東西
【意味】昔から今までと東西すべてのところ
簡単に言えば「いつでもどこでも」という意味です。
社会などで古今和歌集という言葉を覚えているため、「古今(こきん)」と読み間違えることも。
「古今(ここん)」という読み方には気をつけましょう。
起死回生
【意味】だめなものを立ち直らせる
「起死回生の一手」「起死回生のホームラン」といった使い方をします。
小学校で習わない漢字を使う5語
![小学校で習わない漢字を使う四字熟語](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/02/cd5829e7ead0b4cb1d565a3f1e6acf86.png?resize=600%2C315&ssl=1)
一触即発
【意味】少し触れただけですぐに爆発しそうなさま
「即」が中学校で習う漢字です。
「即日」「即決」など日常で目にする機会は多いので、書けるようにしておくと良いですね。
傍若無人
【意味】人目を気にせず好きなようにふるまう
「傍」が中学校で習う漢字です。
「若」は若いではなく「若(ごと)し」と読み「~のよう」という意味を表します。
傍に人が無いようにふるまう、つまり勝手気ままにふるまうということです。
意気消沈
【意味】元気をなくして沈む
「沈」が中学校で習う漢字です。
意気(気力)が消えて沈むという漢字通りの意味なので、漢字さえ分かれば覚えやすい四字熟語でしょう。
自暴自棄
【意味】失望でやけになること
「棄」が中学校で習う漢字です。
何か失敗したり失望したりして、何もかもがどうでもよいと感じてしまうことです。
付和雷同
【意味】自分では考えず他の人の意見に同調する
「雷」が中学校で習う漢字です。
「電」と似ているため書き間違いに注意しましょう。
漢字から意味が分かりにくい5語
![漢字から意味が分かりにくい四字熟語](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/02/78501c886892afe3f8679bb10bd71f29.png?resize=600%2C315&ssl=1)
温故知新
【意味】古いことを学んで新しい知識を得る
「古きをたずねて新しきを知る」とも言われます。
学校で歴史や古典を学ぶ理由を説明できる言葉ですね。
岡目八目
【意味】第三者のほうが当事者より物事がよく分かる
「傍目八目」とも書きます。
ゲームや試合をしている人より観客のほうが流れが分かることもある、というとピンとくるかもしれません。
枝葉末節
【意味】本質から離れたささいなこと
木でいうと幹が本質で、枝や葉はそこから離れた重要でないものを表しています。
「枝葉末節にこだわって本質を見逃す」といった文で使われます。
同工異曲
【意味】違っているように見えて実はだいたい同じ
「方法は同じでも趣は違う」という意味でも使われます。
品行方正
【意味】行いが正しくきちんとしている
礼儀正しくあいさつをきちんとする、まじめで仕事や勉強に熱心であるなどです。
成績優秀といったことではなく、道徳的に正しいことを指しています。
練習問題で確認してみよう
6年生の新しい四字熟語を15語確認したら練習問題で力試ししてみましょう。
意味を問う問題を5題用意しました。
問:( )に漢字2字を入れて四字熟語を完成させなさい。
1)優勝を逃して、彼は( )消沈している。
2)どの作品も同工( )で個性がない。
3)実績が違うとはいえ( )大敵ですよ。
4)A国とB国は( )即発の状態だ。
5)部長が( )回生の策を提案した。
1)意気
2)異曲
3)油断
4)一触
5)起死
まとめ
![6年生までに80の四字熟語を覚える](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2019/02/2a5f04220d2b90fa6c9ac91ec432aca6.png?resize=600%2C315&ssl=1)
四字熟語の知識は多ければ多いほど安心ですが、目標がないとなかなか覚えられないものです。
6年生はまずこの記事に挙げた15語を目標にしてみましょう。
覚えられたら今までの復習です。
私は5年生までに65語、6年生で15語と受験までに80語を覚えることを提案しています。
こちらもあわせて確認してみてくださいね。
▼練習問題をダウンロードする
![四字熟語](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/11/cf8fb6caa617814d0accfc145d89dc93.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)