いくら言っても勉強を始めない子どもに、ママはイライラ、パパはハラハラ……。
勉強はいつ始めるの!?
こんな調子で受験に間に合うの!?
手を変え品を変え、なんとか勉強をさせようと思ってもなかなか始めない。
そんな子供には「始めるハードルを下げる」「モチベーションを上げる」の2つが効果的です。
試しやすいことから順番に5つ、ご紹介します。
単純作業から始めてみる
- すぐに試せる
- 簡単
勉強内容は変えず順番を変えることで、勉強を始めるハードルを下げます。簡単で頭を使わないものから始め、徐々に難しいものにしていきましょう。
算数の計算や国語の漢字、理科社会の語句などの単純作業が向いています。
サクサク進められるものが良いですね。じっくり考えなければいけない算数の図形や国語の読解は後回しです。
家事も仕事もそうなのですが、嫌なことって始めるときが一番大変なんですよね。「やりたくないなー」と思いながら、時間だけが過ぎてしまう。
ですが、ちょっと始めたらそのまま勢いがついて続けられることもあるのです。
勉強の始め方は大切で、学校や塾の授業でも色々と考えられています。
授業開始と同時にミニテストをしたり、前回の復習をしたりしますよね。始めにまず軽いもので勢いをつけて複雑な内容にシフトするのです。
「面倒なものは先に」という考え方もありますが、勉強が好きでなければ、最初の一歩はできるだけ軽くするのが良いでしょう。
デメリット
デメリットは特にありませんが、しいて言うなら勉強内容や量は変わらないということです。
最終的な勉強量は変わらないため、勉強嫌いの子は「これでも無理!」と思うかもしれません。
一問一答で気楽に始める
- すぐに試せる
- 子供とのコミュニケーションにもなる
ペンとノートの準備すら嫌がるようなら、まずは口頭で勉強を始めましょう。
リズム良く進めるために、一問一答形式にします。ウォーミングアップ程度に20~30問程度がちょうど良いですね。
一問一答は国語の四字熟語や理科社会の語句問題が向いています。社会は年代を覚えるのにも役立ちますね。
親が意味を言って、子どもが言葉を答えます。
答えにくそうなら、ヒントを出してあげてください。あくまでもウォーミングアップです。
<例:ことわざ>
親「人の好みはそれぞれ」
子「十人十色 / 蓼食う虫も好き好き」
暗記用の参考書や単語帳をそのまま使えばいいので準備は不要。普段使っているものでも、やり方を変えるだけで答えられなくなることも多いですよ。
子どもの意外な出来不出来に気づけるのもメリットです。
デメリット
一問一答にできるものとできないものがハッキリと分かれます。
算数は全般的に向きません。その他科目の記述形式もです。
暗記科目が中心になるので、暗記は得意で好きという子には簡単すぎるかもしれません。
分からなかった問題は簡単に説明が必要です。
1問20秒と考えたら20問では7分。親が参加するため、少し面倒というのもデメリットでしょうか。
反抗期になると親の関与を嫌がる子供もいます。そうなると、試すのは難しいかもしれません。
タスクの『見える化』で達成感
- 家にあるものでできる
- 親も進み具合を確認できる
全体像の分からないものは、漠然と「大変だ!怖い!嫌だ!」と思ってしまいます。
やらなければならないこと(タスク)を見えるようにまとめると、
勉強へのハードルを下げつつモチベーションも上げられます。
- スケジュールを組む
- 見えるところに貼る
- 完了したタスクを消す
まずはやるべきことを整理して、なるべく細かくスケジュールを組んでいきましょう。
同じ60ページの問題集も、1ヶ月に1冊と言われるより1日2ページと言われたほうができる気がしてきますよね。
できるだけ「余裕を持つ」「細かく具体的に書く」ということを意識してください。
びっしりと埋まったスケジュールでは、体調不良や突発的なイベントに対応できません。スケジュールに遅れを出さないよう、余裕を持って組みましょう。
とくに慣れないうちは、少ないと感じても絶対に終わらせられる分だけにしておくと良いですね。
細かく具体的にとは「漢字問題集P10~13」「社会年代ドリルP5,6(100点取れるまで)」のように、必ず数字を入れて範囲を決めておくということです。
終わったかどうかが分かるようにしましょう。
「漢字を5分」という範囲は達成度が分からないのでダメですよ
スケジュールを組んだらを見えるところに貼っておきます。市販のカレンダーを使っても良いですし、エクセルでまとめて印刷してもOKです。
あとは勉強に取り掛かるだけ。
書かれたものはどこからやってもOKです。
スケジュールに書かれたタスクが終わったら消しましょう。「1つ終わった!」と言うことが目で見て分かるので、達成感が得られます。
ただ消すだけではつまらないので、シールを貼ったりカラフルなマーカーでチェックしても良いですね。
タスク自体をふせんに書いて貼っておき、終わったら剥がすというのもおもしろいです。
書き込まれたスケジュールがだんだんキレイになっていく様は、なかなか気持ちが良いものですよ。
スケジュールを見えるようにすると、親も勉強の進み具合が分かります。子どもと進捗を共有できると、無駄にイライラすることも少なくなるかも。
デメリット
見える化はとても良い方法ですが、最大のデメリットは面倒なこと。準備がとても大変で、親の力が絶対に必要です。
スケジュールを組んでそれを見えるようにまとめるのは時間がかかります。1か月分をまとめて作るとして、30分はかかるでしょう。
タブレットで映像授業
- 意識せず勉強できる
- 効率的に進められる
- 苦手なものに取り組みやすい
普段からタブレットやスマホに親しんでいるなら、いっそ勉強もタブレットで。
自宅で映像授業を見て問題を解いていくスタイルが合っています。ノートを開くより、タブレットのスイッチを入れる方が自然にできますよね。
実際の授業ではできませんが、映像授業なら早送りも可能。分かっているところを飛ばせますし、逆に分からないところは戻して繰り返し見られます。
効率的に進められるので、飽きや無駄を減らせますね。
基礎もから応用まで、幅広い講座があります。4年生だけでも4科目で170講座あるので、中学受験にも適しています。
勉強してコインをためてアバターや部屋のカスタマイズができるお楽しみ要素もあり、楽しんで勉強が進められます。
無料体験期間も14日間と長めなので、じっくり試してみると良いですね。
デメリット
最大のデメリットは、やはりお金がかかること。
たとえばタブレット授業の大手であるスタディサプリは月額約1000円です。塾と比べたら高くはありませんが、有料と無料は大きく違いますよね。
登録しても使わなければもったいないので、まずは無料でじっくり試してみることをオススメします。
中学校へ行ってみる
- モチベーションが上がる
- 志望校決定にもつながる
勉強法からは離れますが、基本的なモチベーションを上げるには目標を明確にするのが有効です。
志望校を見に行くのが最も良いのですが、4,5年生で志望校をハッキリ決められるのはごく少数です。
6年生の夏になっても決められない子も珍しくありません。
志望校のイメージが決まっていなければ、とりあえず近くにある私立中学で良いです。
中学校の雰囲気や受験後の自分を想像させてみましょう。「勉強するとこういうところに行けるんだ」と思えれば、勉強へのモチベーションも上がります。
見に行ったことがきっかけで志望校になることもあります。気になる中学校には積極的に足を運ぶと良いですね。文化祭もオススメです。
デメリット
近くに中学校がなければ、電車に乗って長い距離を移動しなければいけません。少し面倒ですよね。
説明会や見学会などのイベントがなければ、外をぐるりと回ることしかできません。
内部まで見られる日は限られているので、早めに日程をチェックしましょう。
まとめ
勉強しない子には「ハードルを下げる」「モチベーションを上げる」の2つを意識しましょう。
中学受験といっても、自分から勉強しない子は多いものです。
「勉強しなさい」と何度も言うのはツラいですよね。勉強法をちょっと変えて、親子で少し楽になりましょう。
中学受験を始めたいけど何からすればいいのか分からない人へ