受験当日は思わぬハプニングにおそわれることがあります。
大雪や交通マヒなど不測の事態には学校側も配慮してくれますが、入試はできる限り平常心で挑みたいものですよね。
当日焦らないためには事前の準備が重要です。
先輩たちの失敗をもとに、受験当日までにチェックしておきたいポイントを確認しましょう。
1)受験校のルートは事前に体験
ルートはチェックしておいたのに、ターミナル駅で迷って時間ギリギリになってしまいました
受験校のルートは誰もが調べますが、やはりデータと実地は違うもの。
本人と入試同行者は、入試前に一度は現地へ足を運んでみたほうが安心です。
乗り換えや出口探しが難しい
特に気をつけたいのがターミナル駅での乗り換え。
都内でいうと東京駅や新宿駅は特に迷いやすいです。
広いうえに多くの路線が乗り入れているので、目的のホームへ行くのに苦労します。
JRからメトロ、私鉄への乗り換えも注意が必要です。
一度建物を出て乗り換える場合や上りと下りで入口が違う場合など、駅によって乗り換え方もさまざま。
一度行ったことがあったとしても、迷ってしまうことも珍しくありません。
乗り換えだけでなく駅の出口が見つからないということもあります。
北口と南口しかないような駅なら迷いませんが、A1やB5などと多くの出口がある場合は大変ですよね。
遅延や運休も考慮して
入試の集中する12月~2月は、突然の大雪で交通マヒが起こりやすい時期でもあります。
予定していたルートが使えなくなる可能性も考えて、第2ルートも準備しておきましょう。
もちろん受験校の最寄り駅が使えない場合などは、何かしら対応をしてくれることもあります。
実際に私が激励に行ったとある学校では、最寄り駅の鉄道が大幅に遅れたため学校側が別の教室を遅刻者用として用意してくれたということがありました。
でも、たとえ受験ができたとしても、予定時間を過ぎて焦って始めた試験は集中しづらくなってしまいます。
ちょっとしたハプニングがあっても落ち着いて対応できるよう、最寄り駅から受験校までのルートは何パターンか用意しておくと安心です。
2)受験校周辺のコンビニをリサーチ
寒くてトイレに行きたかったのに、入れるトイレが見つからず大変でした
トイレに買い物にと、駅から受験校の間にあるコンビニは役に立ちます。
カサや文房具、保温のためのホットドリンクなど、駅についてから必要なものが出てくることも多いですしね。
午前入試の朝は早いので、スーパーや公共施設も開いていません。
駅周辺や受験校までのどこかにコンビニがあるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
もしなさそうなら、万が一のときに少し歩けば行ける距離にあるかどうか確認を。
ないということが分かれば、自宅の最寄り駅ですべて済まさなければいけないという心構えができます。
「あるかどうか分からない」のが一番厄介です。
Googleストリートビューなどを使って、受験校の周辺状況をチェックしておくと安心できます。
3)折りたたみ傘を準備
突然雨が降ったのでコンビニに駆け込んだら、同じことを考えた人が多かったようで、カサはすべて売り切れていました
もちろん天気予報を見て、雨が降りそうならカサを持っていくでしょう。
ですが、たとえ朝は晴れていたとしても突然雨が降り出すこともあります。
受験校と自宅に距離があると天気も違いますしね。
冬の雨は体調にかかわります。
入試は1日では終わりませんし、服やくつが濡れた状態では集中力にも影響します。
できれば折りたたみ傘をバッグにしのばせ、万が一に備えましょう。
雲行きが怪しくなっても、折りたたみ傘があれば余計な心配をしなくて済みます。
不安要素は先回りして潰しておくのが平静を保つポイントです。
4)温度調節しやすい服を準備
厚手のセーターを着たら暑くて汗をかいてしまいました
好きな服を着て入試に臨んだほうが気分は上がりますが、教室は自分で空調などをいじれません。
自分である程度の温度調節ができるよう、服装にも気をつけましょう。
廊下側や窓側は寒いことが多く、直接エアコンの風が当たる席は暑くなります。
どの席に座るかは当日にならないと分かりません。
どちらでも対応できるよう、薄手の服を重ね着したりひざ掛けを持って行ったりするのがおすすめです。
避けたいのは厚手のセーターやワンピース、丈の短いスカートなどです。
どうしても着たい場合は、インナーで調節できると良いですね。
温度調節とは関係ありませんが、長めのダウンやふわふわもこもこのパーカーなども置き場所に困ります。
普段から学校や塾でどんな服装だと調節しやすいのか意識しておきましょう。
「余裕」と「予備」が合言葉
前日や当日の朝にどれだけ準備できるかで、本番のメンタルは大きく変わります。
時間と持ち物には余裕を持って、できればプラスアルファの予備を用意しておけば、落ち着いて入試に臨めるようになります。
現地で不要だと判断したものは、同行者が持っていればOKです。
足りないより余ったほうが断然良し。当日にバタバタすることのないよう、今一度確認してみてくださいね。