国語の文法は覚えることが多くてややこしい!
子供は文法を感覚で解いてしまうことも多く、なかなか定着しません。毎日自分で少しずつ復習できる子も少ないですしね。
勉強が苦手でも、QA形式の口頭練習なら頑張れるという子はいます。
実際に私も塾講師時代、授業の初めに敬語や品詞の一問一答をすることがありましたが、偏差値60コースも30コースもおどろくほどノリノリで参加していました。
家庭でもササっと復習できるよう、国語文法のQA問題をまとめました。
塾の行き帰りや寝る前の10分、テストに送り出すときなどにお役立てください。
敬語(尊敬語と謙譲語)
敬語で覚えたいのは、特殊な形の尊敬語と謙譲語です。
元の動詞の形を残す「行かれる」「お食べになる」といった敬語でなく、「いらっしゃる」「いただく」といった特別な形のものを指します。
特別な形の敬語は単純な暗記なので、国語自体が苦手でも繰り返し勉強すれば点数に結びつきます。
違いも解説!中学受験で出る敬語(尊敬語・謙譲語)まとめ敬語のQA問題
親が言った動詞の尊敬語や謙譲語を子供に答えさせましょう。
- 「行く」の尊敬語は?
→いらっしゃる - 「来る」の謙譲語は?
→参る / うかがう - 「いる」の尊敬語は?
→いらっしゃる - 「いる」の謙譲語は?
→おる - 「食べる」の尊敬語は?
→召し上がる - 「飲む」の謙譲語は?
→いただく - 「見る」の尊敬語は?
→ご覧になる - 「見る」謙譲語は?
→拝見する - 「言う」の尊敬語は?
→おっしゃる - 「言う」の謙譲語は?
→申す - 「する」の尊敬語は?
→なさる - 「する」の謙譲語は?
→いたす - 「もらう」の謙譲語は?
→いただく - 「くれる」の尊敬語は?
→くださる - 「聞く」の謙譲語は?
→うかがう / 承る / 拝聴する
品詞分類
中学受験レベルの品詞分類は、基本的な言葉を10の品詞に分けられれば十分です。例外や判断の難しいものは中学高校に行ってからできるようになればOKです。
品詞は10ありますが、助詞と助動詞はQA問題にしづらいのでカットしました。
まずは8つの自立語(動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞)の分類を復習しましょう。
中学受験の品詞分類まとめ!10の品詞の『分け方』を押さえよう品詞分類のQA問題
- 楽しい →形容詞
- 笑う →動詞
- きれい →形容動詞
- ハワイ →名詞
- もしもし →感動詞
- しかし →接続詞
- 泣く →動詞
- あの →連体詞
- とても →副詞
- 嫌い →形容動詞
名詞の分類
品詞のひとつである名詞は、さらに4種類に分けられます。
品詞分類だけで手いっぱいな子供にはなかなかハードルが高いようですが、慣れれば簡単です。
固有名詞は子供の好きなキャラクターや子供の通う塾の名前にすると、より興味を引けるかもしれません。
『名詞』の分類4種類を徹底解説!中学受験の品詞分類に強くなろう名詞分類のQA問題
- 織田信長 →固有名詞
- 3人 →数詞
- 私 →代名詞
- 教科書 →普通名詞
- あなた →代名詞
- 日能研 →固有名詞
- 彼 →代名詞
- 寿司 →普通名詞
- 1枚 →数詞
- 何枚 →数詞
助動詞「れる・られる」の識別
助詞・助動詞は識別が問われます。
「れる・られる」は「受身・可能・尊敬・自発」と口頭で確認しやすいので、ぜひ家庭でやってみてください。
品詞の識別これだけは!中学受験で最低限知っておくべき4つを解説「れる・られる」識別のQA問題
- 母に褒められる
→受身 - 頑張れば満点がとれる
→可能 - その話は社長が会議で説明される
→尊敬 - 病気の祖父の身が案じられる
→自発 - 急げば次の電車に乗れる
→可能 - 亡くなった叔母がしのばれる
→自発 - お客様が帰られる
→尊敬 - 弟に秘密を大声で言われる
→受身 - 友達にえんぴつを勝手に使われる
→受身 - 早く起きれば早く起きられる
可能
活用のヒント
苦手なものはそのまま何度もくり返し、丸暗記でもいいので全部答えられるようにしましょう。
この記事では10~15問程度の練習問題を載せましたが、要領のいい子はすぐに答えを覚えてしまうと思います。
少しレベルを上げるには、単語を入れ替えたり出題の順番を変えたりすると良いです。
「3人→10人」「母に褒められる→父に怒られる」とマイナーチェンジするだけで答えられなくなることもあります。
問題を少し変えてもできるようならクリアとし、語彙や他科目の勉強をするのが良いでしょう。少し間を空けて改めて確認しても良いですね。
疑問を解消!中学受験の文法で勉強すべき3つの項目と勉強法まとめ