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中学受験の品詞分類まとめ!10の品詞の『分け方』を押さえよう

品詞分類10(アイキャッチ)

品詞分類は大人でも苦手な単元のため、家庭学習が難しいもの。塾でも質問が多かったです。

正直に言ってしまうと、品詞分類が受験で出題されることはほぼありません。傍線部の品詞を答えなさい、なんて問題はないでしょう。

ですが、品詞を知ることで日本語の組み立てが分かります。記述や読解に役立つ可能性があるのです。読解の穴埋め問題にも応用できますしね。

中学、高校と進学していけば、さらに複雑な品詞分類を学びます。文を品詞に分解するのは、苦労した人も多いのでは?

将来の準備としても、基本的なことは理解しておかなければいけません。受験に直結するとは言い難いものの、やっぱり避けては通れないのです。

ということで、この記事では「最低限の品詞分類法」を、どの参考書よりも簡単に分かりやすく解説します。

品詞=単語を機能で分けたもの

10の品詞

品詞の分け方を見る前に、まずは『品詞』とは何かについて説明します。

品詞とは、単語を機能別に分けたものです。「りんごの品詞は何?」「名詞です」ということですね。

授業で「品詞を10言ってみよう!」と言うと、子どもたちは当たり前のように「名詞、動詞、品詞……」と言い出します。気持ちはわかりますが、「りんご、バナナ、果物……」と言っているのと同じなんですよね。

「〇〇詞」をまとめて、「品詞」というわけです。

注意

最低限の知識を分かりやすく伝えることを重視しています。
一部例外もありますし、表現が正確でないこともあります。

自立語と付属語とは

自立語と付属語

品詞には自立語と付属語があります。その単語だけで意味が分かるものと分からないもので分けられています。

  • 自立語:その単語だけで意味が分かる
  • 付属語:その単語だけでは意味が分からない

自立語は「バナナ・切る・長い・たくさん」など、それだけで意味が分かるものです。「自立」とついていることからも分かるように、自立語は他の何かを使わずに自分だけで意味を伝えられるのです。

付属語は「を・に・よ・そう」などです。これだけでは意味が分かりませんよね。付属と言う名前の通り、付属語はメインの自立語に意味を加えるサポート役なのです。

自立語と付属語で品詞分類

自立語:名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞

付属語:助詞・助動詞

活用=形を変えること

活用

たとえば「行く(いく)」という動詞は、「行かない、行って、行きます……」というように形を変えます。これを『活用』と言います。動詞は活用がある、ということです。

動詞の「去る(さる)」も「去らない、去って、去ります」と活用しますが、同じ読み方の「猿(さる)」は名詞です。どんな文に入れても形は変わりませんよね。そう、名詞には活用がないのです。

活用の有無で品詞分類

アリ:動詞・形容詞・形容動詞・助動詞

ナシ:名詞・副詞・連体詞・接続詞・連体詞・助詞

【品詞説明】自立語・活用アリ

自立語(活用アリ)

10ある品詞のうち、自立語は8つ。その中で活用があるのは3つです。

見分け方は「言い切り」の形で、言い切りとは辞書に載っている形です。一番短くシンプルな言い方ですね。

見分け方

動詞:最後が「ウ段」
形容詞:最後が「イ」
形容動詞:最後が「ダ」(名詞につくとき「ナ」)

動詞

飲む、歩く、笑う、喜ぶ……動作や状態などを表します。「動作=動詞」と間違えやすいので注意しましょう。たとえば「いる」など、動作とはちょっと違うような単語もあります。

言い切りの形が「ウ段 (ウクスツヌフムユル)」で終わるなら動詞です。買う、聞く、増す、立つ、死ぬ、読む、帰る……どれも言い切りがウ段ですよね。

意味で考えると間違えやすいので、必ず言い切りの形で判断しましょう。

形容詞

優しい、おもしろい、赤い、正しい……ものごとの状態や性質を表します。

見て分かるように、すべて最後が『い』です。形容詞は言い切りの形がすべて「い」で終わります。

ですが「い」で終われば形容詞、と一概には言えません。恋やキウイも「い」で終わりますが、形容詞でないことは明らかですよね。注意しましょう。

形容動詞

形容動詞の働きは形容詞とほぼ同じ働きをします。静かだ、元気だ、愉快だ……など、状態や性質を表します。

形容動詞の言い切りの形は「だ」で終わります。が、これが意外と分かりにくい。名詞も「だ」で終えられますもんね。(バナナだ、キウイだ)

だから、名詞にくっつくときは「な」になると考えてください。静かな夜、元気な子供、愉快な話……「な」になります。

【品詞説明】自立語・活用ナシ

自立語(活用ナシ)

自立語で活用がない、つまりどんなときも形を変えない単語は5つです。言い切りの形で見分けられないため、子どもには難しいようです。

見分け方
名詞:主語になる
副詞:動詞、形容詞、形容動詞につく
連体詞:名詞につく
接続詞:言葉をつなぐ
感動詞:それだけで文になる

名詞

ものごとの名前を表します。最も言葉の多い品詞ですね。

見分け方は簡単で、名詞は「主語になれる」のです。

「が」をつけて文を作ってみると分かります。バナナがおいしい、キウイがある、私が先生です……主語になれる「バナナ、キウイ、私」はすべて名詞ということです。

固有名詞、数詞、代名詞など、名詞はもう少し細かく分けられます。品詞分類ができるようになったら確認してみましょう。

副詞

子どもが苦手な品詞No.1を争うのが副詞。確かに分かりにくいです。

例外もありますが、副詞は「動詞、形容詞、形容動詞につく」というのが特徴です。ゆっくり歩く、たくさん歩く、だらだら歩く……動詞につくので、「ゆっくり、たくさん、だらだら」は副詞ということです。

連体詞

分かりにくさでは副詞と同じくらいやっかいなのが連体詞です。連体詞は「名詞につく」のが特徴です。副詞との違いはこの、何につくかという部分です。

連体詞は数が決まっていますが、さすがにそれを覚えるのは面倒です。名詞にしかつかない言葉、ぐらいに思っておくのが良いでしょう。

たとえば我が家、ある日、この人……についている「我が、ある、この」が連体詞です。

接続詞

文と文、単語と単語など、とにかく言葉をつなぐのが接続詞です。

「だから、しかし、また」などがあります。言葉をつなぐという機能で見分けるのが一番簡単でしょう。

感動詞

感動や呼びかけ、あいさつなどを表します。「あぁ、はい、こんにちは」など、他の品詞と比べて特殊ですよね。

感動詞はそれだけで文になるのが特徴です。「あぁ。はい。こんにちは。」と、句点(。)をつけることができます。

よく分からないと思ったら感動詞にしておこうと、塾では子供たちに説明していました。

【品詞説明】付属語

付属語

付属語はそれだけでは意味が分かりません。自立語に意味を加えるサポート役です。

中学受験の助詞、助動詞は、品詞分類よりも識別のほうが問われます。それぞれの特徴は最低限つかんでおけばOKです。

助詞 (活用ナシ)

助詞は付属語で活用がありません。「は、に、を、が、の」などがあります。

なかでも「の」の識別は重要なのでしっかり勉強しておきましょう。

助動詞 (活用アリ)

助動詞は付属語で活用があります。「ない、れる・られる、そうだ、ようだ」などがあります。「食べられる、食べられた、食べられない」と活用しますね。

「ない」「れる・られる」の識別は、受験で問われることも少なくありません。

品詞の見分け方まとめ

品詞の分け方を説明してきました。最低限の説明に絞りましたが、改めて品詞の見分け方の重要ポイントをまとめます。

動詞:言い切りが「ウ段」
形容詞:言い切りが「い」
形容動詞:言い切りが「だ」(名詞につくとき「な」)
名詞:主語になれる
副詞:動詞、形容詞、形容動詞につく
連体詞:名詞につく
接続詞:言葉をつなぐ
感動詞:それだけで文になる
助詞:付属語・活用ナシ
助動詞:付属語・活用アリ

自立語の品詞分けができればOKです。単語を見てどの品詞か分かれば合格点です。

品詞分類は優先順位を考えて

優先順位が大事

品詞はとても難しい分野です。完璧にしようと思ってはいけません。

国語が苦手なら、まずは活用のある自立語3つ(動詞・形容詞・形容動詞)が分けられればOKです。ハードルは低めに設定し、問題演習やテストで間違えたら確認する程度にしておきましょう。

漢字や語彙、読解など、ほかに優先するべきものはたくさんあります。気になってしまう気持ちは分かりますが、優先順位は高くありません。

あまり深追いせずにいきましょう!

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