小学生のうちに知っておきたい品詞は以下の10コです。
動詞・形容詞・形容動詞・名詞・副詞
連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞
ここではその中の「名詞」について、もう少し詳しく説明します。
中学受験の品詞分類まとめ!10の品詞の『分け方』を押さえよう名詞は4種類
名詞は細かく分けると4種類あります。
- 固有名詞
- 数詞
- 代名詞
- 普通名詞
やっと10の品詞を覚えたと思ったらさらに4種類。
子どもには追い打ちをかける形となってしまいますが、頑張りましょう。
ただし、受験で直接問われることは少ないので、あまりのめりこみ過ぎないように。
基本的なことが分かればOKです。
固有名詞:1つしかないものの名前
1つしかないものの名前を固有名詞と言います。
富士山、日本、天海ハルカ(私の名前です)……「それだけの固有の名前」が固有名詞です。
人名、地名、タイトルなどがわかりやすいですね。
と、これが基本的な説明ですが、子どもたちはたいがい納得してくれません。
「同じ名前の人がいたらー?」と言うんですよね
説明が難しいところですが、あまり細かく説明しても混乱してしまいます。
まずは「人名・地名・タイトル=固有名詞」と理解できればOKです。
もう少し詳しく知りたいと言う子供には、固有名詞は「英語にできない」ものが多いという話をしていました。
たとえば「山=mountain」ですが「富士山=Fuji Mountain(Mt.Fuji)」ですね。
「マクドナルドは固有名詞だけどハンバーガーは普通名詞」と具体例を挙げつつ説明するのも分かりやすかったようです。
一言でスルッと理解できるものではないので、イメージの強化に役立つヒントをたくさん吸収していきましょう。
数詞:数える名詞
漢字から分かる通り、数に関する名詞です。
「1本、2年、3回、10枚、100人」などがあります。
ポイントは「数」ではなく「数えるもの」と考えることです。
「何本、何年、何回」といった数が分からないものも含めるからです。
また、「三角形」や「十字架」のように数字が含まれていても数詞にならない名詞もあります。
数詞=数える名詞と覚えましょう。
代名詞:名前の代わり
名前の代わりに使う名詞を代名詞といいます。
名詞とは別の品詞と言われることもありますが、中学受験では名詞の1つと考えて良いでしょう。
「私、あなた、ここ、あれ」などがあります。名前を使わずに何かを指すときに使う名詞です。
注意したいのは、「あれ」は代名詞でも「あの」は代名詞ではないということです。
子どもたちは「こそあど言葉」というグループを知っているため、ひとくくりにしてしまい間違えてしまいます。
復習ですが、名詞の特徴は「主語になれること」です。
「あの」は主語になれないので、名詞ではないのです。(連体詞です!)
問題集などで間違えることが多いので見てあげてくださいね。
普通名詞:その他の名詞
普通の、一般的な名詞です。
と言われても、見分けられませんよね。
だから、「名詞の中で、固有名詞でも数詞でも代名詞でもないもの」と覚えましょう。
消去法で残ったものが普通名詞です。
見分け方~普通名詞とそれ以外
名詞の種類の見分け方は、順番さえ覚えれば簡単です。
- 数える名詞「数詞」?
- 名前の代わり「代名詞」?
- 1つしかない名前「固有名詞」?
- 残ったものは「普通名詞」!
まずは「数詞」かを考えます。それから「代名詞」かどうか。
どちらでもなければ「固有名詞」かどうか考えましょう。
残ったものは「普通名詞」です。
4種類の特徴さえつかめれば、名詞の見分け方も難しくありません。
まとめ
品詞分類は例外こそありますが、基本的には特徴さえ覚えればルールに基づいてできるものです。
「国語は得意だけど品詞分類は苦手」という子やその逆も多い分野です。
単独で勉強できるので、まずは一通り勉強して練習してみましょう。
その後は問題で出てきて解けなかったときに見直すくらいでOKです。
完璧を求めず、だいたいできれば大丈夫と思って肩の力を抜いてくださいね。
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品詞の識別これだけは!中学受験で最低限知っておくべき4つを解説