品詞の識別これだけは!中学受験で最低限知っておくべき4つを解説

散らかった女子のデスク

中学受験の品詞識別が心配な子供は多いのですが、参考書を見るとあれもこれも細かく載っていてゲンナリしますよね。正確な知識をたくさん覚えるのは大切ですが、あまり多くを求めると諦めてしまうことも。

今回は数ある品詞の識別から「これだけは!」という4つを厳選しました。

助詞「の」

識別「の」

助詞「の」の識別は大きく3種類。

  • 主語…私の行く道
  • (名詞)の(名詞)…駅の隣
  • もの・こと…走るのが好き

「主語」を表す「の」は、「が」に置きかえられます。「私の行く道=私が行く道」ですよね。

「(名詞)」の(名詞)」とは、名詞に「の」が挟まれているということです。「私の家」「海の中」「明日の授業」など、前も後ろも名詞というのが特徴です。

最後は「もの・こと」に置き換えられる「の」。「歩くのが嫌い」「食べられるのがない」などがあります。

助動詞「ない」

識別「ない」

助詞「ない」は何種類かありますが、絶対に覚えておきたいのは1つです。

  • 「ぬ」に置き換える
    …彼はめったに笑わない

打消しの「ぬ」に置き換えられるかどうかで判断しましょう。打消しがつくので「ない」の前は動詞ですが、動詞かどうかで判断するよりも「ぬ」に置き換えるほうが分かりやすいようです。「笑わない=笑わぬ」と置き換えられます。

注意したいのは「いない」と「しない」の2つです。

「いなぬ」「しなぬ」という言葉はありませんが、それぞれ「おらぬ」「せぬ」という言葉があります。一瞬戸惑うかもしれませんが、「いない」「しない」も同じ使い方です。

「情けない」は?ひっかけ問題も

「情けない」の「ない」はどんな使い方でしょうか。

実は助詞ではありません。「情けない」という単語(形容詞)の一部です。聞けば「あー、確かに」と納得できるのですが、選択肢に入ると引っかかってしまったり混乱してしまったりすることも。「幼い(おさない)」「危ない」なども同じです。

助動詞「れる・られる」

識別「れるられる」

「れる・られる」には4つの使い方があります。

  • 受身…父に怒られる
  • 可能…100点とれる
  • 尊敬…教授が話される
  • 自発…故郷が思い出される

「受身」は、「怒られる」「叩かれる」「踏まれる」などがイメージしやすいですね。誰かに何かをされる、というときに使います。

「可能」は、「~することができる」に置き換えられます。「ピーマンが食べられる」「早く寝られる」がわかりやすいでしょうか。ら抜き言葉で使われるのは、この使い方です。

「尊敬」は、敬語でも勉強しているはず。「先生が読まれる」など主語が目上の人になるのが特徴で、中学受験では特に「先生」が主語になることが多いように感じます。

子供たちに分かりにくいのが「自発」。自ら発するという漢字の通り、勝手に何かの気持ちがわいてくるという意味です。「雪が降ると故郷が思い出される」「病気の父が案じられる」のように使います。

助動詞「そうだ」

識別「そうだ」

「そうだ」の識別はラッキー問題です。

  • 伝聞…明日は寒いそうだ
  • 推量…明日は寒そうだ

2種類しかありませんが、「伝聞」「推量」と意味で覚えるのはおすすめできません。子供は意味を自分の都合の良いほうへ解釈しがちだからです。

「そうだ」の識別では意味は考えなくてOK。形で識別しましょう。

  • 寒い そうだ
  • 寒 そうだ

『そうだ』の前が言い切りの形になっているかどうかがポイントです。言い切りのものと言い切りでないものの2パターンしかありません。文を読む必要もないので、時間もかからず確実です。

助詞助動詞の識別ポイント

識別法はだいたい決まっているので、覚えてしまうのが一番簡単です。でも実際は覚えきれなかったり忘れてしまったりすることがあります。

対応力をつけるには丸暗記だけでなく、次の2つのポイントを押さえておきましょう。

置き換えて考える

「の」の主語の使い方であったように、他の言葉に置き換えられるかどうかで判断する方法です。意味を変えずに違う言葉に置き換えて考えれば、選択肢から仲間外れを見つける問題は解きやすくなります。

直前・直後の言葉で考える

直前の品詞で考える方法です。「ない」の前が動詞なのか形容詞なのかで判断できるのと同じですね。

気を付けなければならないのが、『品詞』で考えるということです。似ている意味の言葉ではなく、品詞が同じかどうかで見なければいけません。品詞分類をしっかりと頭に入れておく必要がありますね。

時間はあまりかけなくてOK

文法全般に言えることですが、識別は時間をかけても忘れてしまうものです。一通り頭に入れたら別の勉強をし、ときどき思い出すためにさらっと復習してください。

受験でも文法の問題がいくつも出題される学校は限られています。中学校以降の勉強では必要な内容ですが、受験のためにはあまり時間をかけすぎないよう気をつけましょう。

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