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同訓異字「アツい」「ナオす」の使い分けと勉強法を解説します

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同訓異字の中でも違いが分かりやすいはずなのに、子供はなかなか分かってくれないのが「アツい」と「ナオす」の使い分け。

違いを理解できないという子はほとんどいません。それでも実際テストで書くときは焦ってしまうのか、受験直前でもミスをする子は多いのです。

この記事では、「アツい」「ナオす」の違いを様々なアプローチで解説します。

3つの「アツい」

3つのアツい

「アツい」には3つの漢字があります。

  1. 暑い → 気温が高い
  2. 熱い → 温度が高い
  3. 厚い → 厚みがある

 

気温と温度の違いが難しいようです。確かに気温も「外気の温度」という点では同じと言えますしね。

意味の違いは反対語で考えると分かりやすくなります。

暑 ⇔ 寒

【意味】
気温が高い

【覚え方】
反対語は「寒い」です。暑さが緩むと「暖かい」になります。

暑いというのは不快な印象のときによく使う言葉です。夏や太陽のイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

【出題例】
・今年の夏はアツくなりそうだ。
・引っ越し先はとてもアツい地域だ。

熱 ⇔ 冷

【意味】
ものや体の温度が高い、感情が高ぶっている

【覚え方】
反対語は「冷たい」です。熱さが緩むと「温かい」「ぬるい」になります。

飲み物やお風呂など、よく液体と一緒に使われます。人物の性格や考え方に使うのも「熱い」が多いです。

【出題例】
・アツいコーヒーを飲む。
・アツい視線を送る。

厚 ⇔ 薄

【意味】
厚みがある

【覚え方】
反対語は「薄い」です。「分厚い」「厚み」という表現ができるかどうかも判断基準になります。

「胸板が厚い」など、人物に使うこともあります。また「厚意」など、心がこもっているという意味でも使います。

【出題例】
・先生の持っている辞書はアツい。
・ステーキはアツく切ってください。

2つの「ナオす」

2つのナオす

「ナオす」には2つの漢字があります。

  1. 直す → 正しい状態にする
  2. 治す → 病気やケガを治療する

 

広い範囲で使うのは「直す」です。「治す」は生き物の体や心に使います。「治す」が使えなければ「直す」と考えると良いでしょう。

直・・・正しい状態にする

【意味】
正しい状態にする、元に戻す、修繕する

【覚え方】
「なおす」と呼ぶもののほとんどがこちらです。正しくする、元に戻す、きれいにするといったイメージですね。

ざっくりとした分け方ですが、「生き物の調子以外はこちら」としても良いでしょう。中学受験の語彙では、細かいことは後回しが鉄則です。

【出題例】
・壊れた自転車をナオす。
・間違えた字を消してナオす。

治・・・治療する

【意味】
病気やケガを治療する

【覚え方】
生き物の調子に使うときは「治す」です。病気やケガ、心の調子などですね。

ナオすの使い分けでは、まず「治す」かどうかを考えて、当てはまらなければ「直す」でOKです。

【出題例】
・注射で病気をナオしましょう。
・薬をぬってもなかなかすり傷がナオらない。

熟語を並べてイメージしてみる

「治」の熟語

「アツい」のように反対語で判断できる同訓異字もありますが、数は多くありません。「ナオす」のように反対語では判断できないときは、熟語で考えてみましょう。

「ナオす」なら治癒、治療、完治、不治といった言葉に置き換えられれば「治す」です。「アツい」でも高熱、過熱、情熱、熱唱といった言葉にできれば「熱い」です。

同訓異字は熟語にしてみると分かることがあります。覚えておくと便利ですよ。

普段から意識しよう

同訓異字と聞くと難しそうなイメージがありますが、実は普段から目にしている言葉なのです。「明日も厳しい暑さに」というフレーズは、ニュースでもよく目にしますよね。

普段から目にする言葉を意識すると、正しい表現が身につきます。子どもの苦手を見つけたら、日常でも正しい表現を共有すると良いですね。

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