中学受験の過去問はいつから始める?国語は6年生の秋からがオススメ

モミジ

受験は過去問が大事!とはよく言いますが、具体的にいつから始めるのが良いのでしょうか。

大手塾では6年生の夏から、もしくは10月からと指導しているようです。科目によって異なりますが、私も国語の過去問は6年生の秋からをおすすめします。

「ちょっと遅すぎる……」と心配ですよね。でも実は過去問を直前に始めるのにはワケがあるのです。

過去問の目的は『志望校の問題を体験』

そもそも過去問に取り組む理由はなんでしょうか。

同じ問題が出題されることはないから、過去問よりも問題集のほうが意味があるのでは……?

過去問の目的

実は過去問は自分をレベルアップさせるために取り組むのではありません。

志望校の問題を実際に体験し、出題形式と傾向をつかむために取り組みます。過去問を解いたからといって、勝手にレベルが上がるわけではないんですね。

過去には5年生の保護者さんから「5年生から過去問をやらせてもいいですか」と質問されたこともあります。

過去問の存在が気になってしまうのでしょうが、出題形式や傾向をつかめても受験までに忘れてしまっては意味がありません

はじめるのが遅いと不安になってしまう気持ちは分かります。ですが直前でなければならない理由があるのです。

基礎知識の勉強が一通り終わってから

基礎は夏までに

小学校で習う漢字や知識の勉強、つまり国語の基礎部分は6年生の夏前に終わらせるのが理想です。遅くとも夏休み中には一通り終わらせましょう。

過去問は基礎固めを終わらせてから始めます。

習っていない漢字や知識問題が多いと、問題の形式や傾向どころではありませんからね。

しかも実際の試験時間に合わせて解くと国語は40~50分です。

40~50分もの長い時間、頭をフル回転させて過去問に向かうわけです。せめてある程度分かる問題でなければ苦しいだけになってしまいます。

最低限の読解力ができてから

漢字や知識と同じく、出題されている文章がまったく分からない状態では形式や傾向を理解することができません。

長文問題の傾向というのは、たとえばこういうものです。

  • 古典(名作)がよく出題される
  • 設問が多く、時間がかかる
  • 自然科学分野からの出題が多い
  • ほとんどが記述問題

学校ごとの傾向をつかむには、たとえ点数はとれなくとも最低限内容を理解する必要はあります。

そう考えると、あまり早く始めても意味がないことが分かりますよね。

受験ムードが高まってから

1時間30分

過去問を解くのは時間がかかります。

国語の過去問を1年分やるとしたら、問題を解くのに約50分、採点に10分。加えて、解き直したり解説を読み込んだりして自分のつまづきを直すのに30分。

1回分の国語だけでも、少なくとも1時間半はかかる大仕事です。

受験はまだ遠いイベント……と思っているようでは、マジメに解くことすら難しいでしょう。途中で飽きて適当に時間を過ごした結果、半分は白紙でフィニッシュなんてことも。

もちろん6年生の秋になれば勝手にやる気が上がるというものではありません。

それでも受験を強く意識せざるを得ない季節になると、不思議と過去問をやらなければと考えるものです。

実際に塾の宿題は気が乗らなくても、過去問なら机に向かうという子どもは少なくないようです。受験生っぽいですもんね、過去問って。

雰囲気というのは意外に大切です。夏休みを終えて、受験へスパートをかけるきっかけとして「過去問解禁」を使います。

12月から始めても大丈夫?

過去問は早すぎても効果がない! という話をしてきました。

それなら12月から全力で取り組めば良いのでは?11月までは基礎固めをしたほうが…

確かにそれも一理ありますが、大切なことを見落としています。12月からでは受験に間に合わないのです。

埼玉や千葉では1月から入試が始まります。

2月になればすぐに受験のクライマックス。12月から過去問を始めた場合、入試までは2ヶ月もありません。

全部で5時間

過去問は時間がかかります。4科目の過去問をこなすと1校1年分で4~5時間ほどはかかるでしょう。

学校や塾へ行きながらでは、1校1年分を取り組める日はほぼありません。

小学校へ行き宿題もあって基礎学習も続けながらだと、1校分の過去問を解くのに少なくとも4日はかかります。2週に3年分できれば素晴らしい。

そのくらいの感覚です。

そう計算すると、2ヶ月でできる過去問は最大12年分です。

志望校が複数ある場合はギリギリ、もしくは少し足りないといったところですね。1月入試が絡むと苦しいでしょう。

また、過去問を解けばそれで終わりというものでもありません。志望校の傾向がつかめたらその対策もしたいですよね。

設問が多くて時間が足りないのであれば制限時間を短くして解く練習を。文章中の語彙が難しければ何度も読んで語彙力を上げる。

過去問は解いた後こそ大切です。

そんな風にスケジュールを考えていくと、12月からではさすがに遅いですね。

やはり秋。9~11月に始めるのが妥当です。

まとめ

過去問は、志望校の問題形式に慣れ、傾向を掴むことが目的です。

志望校が決まったら過去問を買い、早く解いてみたいとウズウズする気持ちは分かります。でも焦らないでください。

目的を達成するためには、国語の過去問は6年生の秋から始めるのがベスト。早すぎても遅すぎても効果は半減してしまいます。

過去問スケジュールの調整はパパママの出番です。受験勉強が苦しいだけのものにならないよう、過去問は上手に使ってくださいね。

志望校へと続く道 過去問を解く目的とは?傾向・時間配分・モチベupに役立てよう

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