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中学受験の「音読み訓読み」見分け方と違いを覚えておこう

眼鏡

音読み訓読みは子供にとって勉強したくない分野です。特に中学受験では「直接点数につながらない」「覚えても役に立たない」「例外が多すぎる」と非難の嵐。テストで点数が悪くても気にしない子も多いのです。

勘違いされる方も多いのですが、実際に中学受験で音読み訓読みが出題されるかと言われると、答えはNOです。設問として見ることはほとんどありません。

「じゃあ勉強しなくてもいいじゃん!」

子供ならそういうでしょうが、これも答えはNO。漢字や熟語の基本として、『当たり前に知っておくべき内容』なのです。

この記事では、音読み訓読みの基本と見分け方のポイントをご紹介します。基礎として知っておくべき内容ですが、すべての漢字の音読み訓読みをマスターする必要はありません。必要な知識だけをササっと身につけておきましょう。

音読みと訓読みの違い

山の音読み訓読み

そもそも漢字は中国で作られたものです。当たり前の話ですが、漢字には中国での読み方(発音)があるのです。

その『中国での発音』をもとにしたのが音読みです。

一方、漢字の発音では読みにくいし意味も分からないので、日本語として漢字の文を読むために使われたのが訓読みです。

たとえば『山』という漢字。中国では『シャン』といった発音をします。が、日本語として読むには分かりづらいですよね。だから日本での意味を考えて『やま』と当てはめたのが訓読みです。

ざっくりまとめるなら、

  • 音読み・・・発音
  • 訓読み・・・意味

ということになります。

音読みと訓読みの特徴

海の音読み訓読み

音読みは中国での発音をもとにしています。そのため、音読みだけでは意味が分からないことがほとんどです。

たとえば「昨日、カイに行ったよ」と聞いて、言いたいことは伝わりますか?

「昨日、ウミに行ったよ」これなら伝わりますね。『海』です。

カイは音読み、ウミは訓読みです。このように、音読みだけでは意味が分からないことが多いのが特徴です。

音読みと違い、訓読みはそれだけで意味の分かるものが多いです。

ヤマ、ナツ、カゼ、タカラ、ツクエ……これらはすべて訓読みですが、漢字がなくても読み方だけで何を指しているかが想像できますよね。(山、夏、風、宝、机)

見分け方のコツ

漢字だけで意味が分かるかどうか。音読みと訓読みの特徴でもありますが、それだけではなかなか見分けることはできません。困ったことに例外が多すぎるのです。

そこで、音読みと訓読みに迷ったときに使える『見分け方のコツ』をいくつかご紹介します。

と言っても、以下に挙げる見分け方のコツにも残念ながら例外はあります。体感ですと、「8割方判別できる」という方法です。結論から言えば、「完璧に見分けるにはすべてを覚えるしかない」ということになります。……非現実的ですね。

中学受験を目指すなら、他にも勉強することがたくさんあります。ある程度コツをつかんで、「だいたい分かる」くらいにすれば十分です。

送り仮名が必要なものは訓読み

送り仮名有=音読み

送り仮名は中国にはありません。日本独自のものなので、そう考えると訓読みである可能性が高いですよね。

動詞や形容詞などに使われる、送り仮名を必要とする読み方は『訓読み』と考えます。

読み方一つだけは音読み

読み方一つ=音

すべての漢字に音読みと訓読みがあるわけではありません。中には読み方が一つしかないものもあります。漢字は中国から流れてきましたから、まずは音読みがあり、必要に応じて訓読みが作られました。

だから、読み方が一つしかない場合は『音読み』と考えられます。

(訓読みはあるけど常用漢字表にないレア読み方という場合もあるのですが、ややこしくなるので『読み方が一つ』としています)

ン音は音読み

ンで終わる=音

昔の日本には「ン」という音がありませんでした。いろは歌(いろはにほへと~)でも、もともとなかった「ン」を最後に付け足して読ませますよね。

昔の日本語にはなかった「ン」が入っている読み方は『音読み』と考えられます。

間違えやすい漢字アレコレ

子どもたちはまず「それだけで意味が分かる読み方は訓読み!」と覚えます。そうすると間違えやすいのが『金・銀・銅』です。どれも一字で意味が分かりますから、訓読みと答えます。

でも実は『金・銀・銅』すべて音読みなんですよね。

金と銀は「ン」音で終わるから音読みと考えても良いのですが、そもそもすべてに訓読みがあるのです。

金は「かね」、銀は「しろがね」、銅は「あかがね」です。常用漢字表にないものもありますが、なんとなく聞いたことがあったりイメージしたりはできるんじゃないでしょうか。

しろがねやあかがねは昔使われていた言葉です。漢字が日本に入ったのは今よりはるか昔。その時代に使われていた言葉の中には、今の感覚では聞きなれないものもあります。

そういった感覚のズレが、音読み訓読みの識別をより難しくしているようです。

重箱読みと湯桶読み

重箱湯桶読み

漢字の読み方は単体より熟語で問われます。二字熟語の読み方は全部で4パターンあります。

  1. 音×音 ex.洋服
  2. 訓×君 ex.星空
  3. 音×訓 ex.番組・重箱
  4. 訓×音 ex.見本・湯桶

この中で3番の音読み×訓読みの読み方を『重箱読み』と言います。重箱という熟語が音×訓の組み合わせですね。

4番の訓読み×音読みは『湯桶読み』。湯桶が訓×音の組み合わせです。

熟語で練習するまでは難しくとも、言葉の意味くらいは知っておきましょう。

「だいたい分けられる」でOK

音読み訓読みの勉強は新出漢字の勉強と併せて行うのがオススメです。わざわざ音読み訓読みだけの勉強をするのは非効率的。点数にもつながりません。

新しい漢字を勉強するときや、分からない漢字を調べるとき、ついでに音読み訓読みを確認するくらいでOKです。

100%見分けるのを目指してはいけません。8割分かれば良い分野です。あまりこだわらずに「だいたいわかれば良し」として、漢字の勉強をしっかりやってくださいね。

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