6年生が勉強する新出漢字は191。1年で学ぶと考えれば2日に1字のペースです。
中学受験をするのなら、そのペースでは間に合いません。
遅くとも夏休み中には一通り勉強しておきたいですが、そう考えると約半年で181字になってしまいます。
すでに800字以上を勉強していることもあり、負担は大きいです。
少しでも負担を軽くするには4,5年生のころから新出漢字を前倒しで勉強するのが良いのですが、中学受験を決めたのが6年生なら今から頑張るしかありません。
どんどん新しい漢字を覚えるのと並行して、間違えやすい漢字は最初から気を付けて学ぶことで二度手間を防ぎましょう。
6年生で習う漢字の中から、間違えてしまうことの多い5つをピックアップしました。
間違えやすいポイントを確認しながら、勉強のコツを解説します。
延:『任』に引っ張られる
![延](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/da4c3afdee42fa53e8b10b62893fd4a8.png?resize=600%2C306&ssl=1)
パッと見たとき、右上の部分を正しく認識できない子は意外と多いです。
原因は「任」。任せる、担任、責任……普段目にすることの多い漢字だけに引っ張られてしまうようです。
確かに雰囲気は似ていますね。
同じ理由で「誕」も間違えてしまうことがあります。何度も見ているはずなのに不思議ですよね。
漢字を見ているだけでは覚えられないことがよく分かります。
今まで書かなかった形の漢字は、繰り返して目と手に覚えさせるしかありません。
専:右上に点を打たないで
![専](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/32638089e7b756df825395b7234985b6.png?resize=600%2C172&ssl=1)
大人でも間違える人の多い漢字です。
原因は「博」という漢字ですね。「博」には点があり「専」には点がない。これがなかなか覚えられないのです。
「専」を使った単語として代表的なのは「専門」。この「門」を「問」と間違えることも多いんですよね。
1字でも単語でも間違えやすいという、手ごわい漢字です。
対策として、「専門はスッキリ」と覚えてみるのはいかがでしょうか。
どちらの漢字もスッキリと、点も打たないし口も書かないと覚えます。
![ハルカ](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2020/09/0d00c60c939c0b01517650fff85aa4e3.png?w=880&ssl=1)
私は昔、 点をヒゲに見立てて「博士にはヒゲがある」と覚えました
間違えやすいものは自分なりに覚え方を工夫してみてくださいね。
勤:『難』との違いを確認
![勤](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/9bc68b9b8a73347b00b08a5c848b9cb1.png?resize=600%2C412)
「勤める、勤労感謝の日、出勤」などで見る漢字ですね。大人には馴染みがありますが小学生からするといまいちピンとこない漢字かもしれません、
間違えやすいのは左側。よく見る「難」に引っ張られ、同じように書いてしまいます。
疑うことなく書いてしまうのが子どもならではです。
少し注意深い子がハマる落とし穴もあります。よく見てみると、「勤」の左下、左から右へ向かって横に3画あります。「難」は2画です。
横棒の数が違うのも、間違えやすいポイントです。
間違えをなくすには、まず大きく書いてみるのが良いでしょう。
大きく書くことで、細部がハッキリ認識できます。
目と手で認識できれば、ちゃんと覚えられますよ。
劇:左側がややこしい
![劇](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/ed6af9af17f40bceef187c17b2b043d7.png?resize=600%2C259&ssl=1)
左側の画数が多く、分かりにくい漢字です。
左側だけで13画あります。愛、業、鉄と同じ13画です。間違えやすいのにも納得ですね。
間違えやすいのは4画目です。縦、横、3画目は長くはらって、4画目はハネます。
そう、ハネなければいけないんです。
形は違いますが、「危」に引っ張られてしまうのかもしれません。
ハネることに気づかなかったという子が意外と多いのです。
前出の「勤」と同様、大きくハッキリ書いてみると間違えないようになります。まずは1回正しく認識するという作戦ですね。
ここが正しく書ければ、あとは問題ないハズ。画数は多いですが、パーツは見たことのあるものばかりです。
画数は多くても、子どもが間違えるポイントはある程度決まっています。
採点をしてあげるときや、ノートを確認してあげるときは、間違えやすいポイントを中心にチェックしてあげてください。
善:12画!羊が隠れています
![善](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/2fca8cbcd2d41b11c38379debf02c59f.png?resize=600%2C217&ssl=1)
書き順をよく見てみると、6画目がポイントです。ぐぐっと伸ばして突き抜けます。
「善」は上下2つのパーツで構成されていて、まずはじめに「羊」を書きます。
全体を3つのパーツにしてしまう、という間違いが多いです。「羊」を途中で止めてしまうんですね。よーく見ないと気づきません。
画数や書き順を確認することの大切さが分かります。
実は多くの大人も、これと似たパターンの間違いをしています。
「羊」を途中で止めてしまう……宛名でよく見かける「様」の漢字です。
「様」は3年生で習う漢字。15画だと思われがちですが実は14画です。
「羊」を書いてハネる。正しく書くと、字のバランスもとれてきれいに見えます。
まとめ
6年生の漢字は、大人でも間違えてしまうものが多くあります。中学受験のためだけでなく、将来のためにも正確に覚えておきたいですね。
一度間違えて覚えてしまうと修正は難しいものです。6年生ともなると、修正している暇もありません。
最初の1回、新出漢字の学習を大事にすることで、結果的に学習効率は上がります。
毎回チェックするのは嫌がる子も多いので、親は大変ですよね。
ですが子どもは間違えるもの。1秒でも早く勉強を終わらせようと、細かいところまでは見ないことが多いのです。
嫌がられても、ときには大人の目で確認してあげてくださいね。
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![ランドセル](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/135ebabf4f12baf607c073572d9de6ff.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)
![ランドセルの女の子](https://i0.wp.com/assist-book.com/wp-content/uploads/2017/10/4f39fc7570ae0e96db00b950bba1cfaf.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)
正しい漢字を覚えましょう!